質入れとは?仕組みから、買取と何が違うのかまで徹底紹介
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- 5月23日
- 読了時間: 9分
更新日:6月10日

品物を売りたい場合、一般的に買取という形式でお店に売る場合が多いです。
似たような形式で、質入れという方法でも品物を売ることができます。
しかし、買取と質入れには大きな違いがあり、メリットとデメリットも異なります。
では、具体的にどのような点に違いがあるのでしょうか?
本記事では、質入れについて解説するとともに、買取との違いについて紹介します。
これからものを売ろうと考えている場合、本記事で紹介する内容を参考に最適な方法を採用しましょう。
質入れの仕組み

ここでは、質入れについて改めて解説します。
仕組みなどを正しく理解して、利用可否を検討しましょう。
質入れとは具体的にどういうものなのか?
質入れとは、品物を質屋に預けることを指す言葉です。
「質預け」や「質預かり」とも呼ばれ、品物を売ることなく品物を担保として預けて融資を受けられます。
質屋が預かった品物については、質屋で厳重に管理され返済が完了するまでの間は保管されています。
返済期限内が設けられており、元金と質料を支払えば品物を取り戻すことが可能です。
ここで言う質料とは、質屋が品物を保管するための手数料や利息などを含んだものです。
法律により万一お金を支払えない場合、預けた品物を諦めることでその後に促進されたり取立てされたりすることはありません。
質屋で発生する質料は質屋営業法により決まっている?

※鍵屋の質入料金の例(当店では上記の図をご参考ください)
質屋の質料は、質屋営業法という法律に従って上限(上限金利)が決まっています。
上限が決まっているだけで、実際にかかる質料は質屋で独自に設定しています。
質屋での質料は、金額によって異なるものの、月利1%から8%が目安です。(当社鍵屋では4%)
例えば、質料が月利4.0%で融資額が10万円の場合、1ヶ月借りる場合の質料は以下の計算により4,000円となります。
100,000円 × 4.0%(月利) × 1ヶ月 = 4,000円
また、2ヶ月借りる場合の質料は以下の計算により8,000円となります。
100,000円 × 4.0%(月利) × 2ヶ月 = 8,000円
質料を計算する方法として、以下の2種類があります。
計算種類 | 計算方法 |
満月計算 | 質入れ日から翌月の同日までの間を1ヶ月として、その後も同様に計算する方法 |
暦月計算 | 質入れした月を1ヶ月目とカウントし、翌月になると2ヶ月目と数える方法 |
基本的にほとんどの質屋は「満月計算」で行っております、しかし、一部店舗により異なるため、事前に確認が必要です。
質入をする上で絶対にわかっておいてほしい言葉4選
質入れを利用するにあたり、理解しておきたい以下4つの言葉を紹介します。
関連用語 | 意味 |
質預かり | 品物を担保にお金を借りるサービスのことであり、質入れと同義語 |
質流れ | 質流れとは、返済できなかった品物の所有権を質屋に移行することにより融資を受けているお金を返す義務がなくなります。 |
元本 | 元手となるお金を指し、質入れにおける元本は、質屋に持ち込み品物の査定額を上限として融資されたお金のことを指す |
融資 | 企業や個人が金融機関よりお金を借りることを表す言葉であり、借手には返済義務がある |
質入れできる品物一覧について

質入れできる品物としては、質屋によって異なるものの、以下が対象となる場合が多いです。
ジャンル | 質入れできるもの |
ファッション | ブランド品、時計、バッグ、貴金属、宝石、アクセサリー |
硬貨類 | 記念金貨、外国金貨 |
家電・デジタルデバイス | AV機器、生活家電、パソコン、タブレット、スマートフォン、ゲーム機、 カメラ光学機器、無線機 |
その他 | スポーツ用品、楽器、電動工具、切手、古銭、小型家具、お酒 |
以上のように、多くの品物を質入れできる特徴があります。
しかし、自動車の場合は質屋で保管が難しい場合は質入れできません。
また、生き物も質屋で飼育できないケースが多く質入れ不可能となりますのでご注意ください。
質入れには期限が設定されているのでご注意を!
質入れの場合、通常「3ヶ月」の期限が設定されます。
この期間内に元金と質料を支払えば、預けた品物を取り戻せるのです。
逆に、借りた金額を返済できないケースでは質流れの形が取られています。
質入れで設定された期限内に質料を支払えば、質入れの期間を延長可能です。
延長に関する回数に制限はないものの、期限が近づくと毎度質料を支払う必要があり、トータルで支払う賃料が増えていくデメリットがあります。
質入れと買取との違いについて

質屋で品物を売る場合、質入れと買取の2つの方法があります。
質入れと買取との違いをまとめると、大きく分けて以下の3つです。
| 質入れ | 買取 |
システム | 品物を一時的に質屋に預けて現金を借りる方式 | 品物を質屋が買取って現金を受け取る方式 |
受け取れる金額 | 低い | 高い |
品物の取り戻し可否 | 可能
| 不可能 |
大きな違いとして、質入れはあくまでも一時的に品物を預けて現金を借りる方式なのに対して、買取の場合は品物の所有権は完全になくなります。
質入れを利用するメリットについて

質入れを利用するメリットとして、大きく3つが挙げられます。
品物を取り戻すことができる
お金を借りる際の審査が不要である
返済できなくても催促が発生しない
各メリットの詳細は、以下のとおりです。
品物を取り戻すことができる
質入れの最大のメリットが、品物を取り戻すことができる点です。
買取の場合、契約が成立した時点で自分のものではなくなります。
一方、質入れは元金と質料を支払えば品物を自分のものにできます。
大切なものであり、どうしても売りたくない場合は質入れして一時的にお金を借りて、返済することで取り戻せる点は魅力的です。
お金を借りる際の審査が不要である

質入れの場合、鑑定額に基づいてお金をその場で借りることが可能です。
銀行から融資を受ける際や、クレジットカードのキャッシングを利用する場合、審査を受けて金額などが決まります。
一方、質預けは審査無しで借りることができると同時に、信用情報や所得証明の提出も不要です。
これにより、無職の人でもお金を借りやすいメリットがあります。
返済できなくても催促が発生しない
質入れの場合、仮に返済できない場合でも催促を受けることはありません。
常に返済が厳しい状況になっていると、催促されて精神的にも焦ってしまいがちです。
また、取り立てがあると周囲からも良いイメージを持たれません。
質入れの場合、返済できない場合は品物を失ってしまうものの、催促や取り立てが発生しないため気軽に利用しやすい特徴があります。
質入れを利用するデメリットについて

質入れを利用する場合、以下のデメリットがあることを理解して利用する必要があります。
品物の査定金額次第では少額しか借りることができない
お金を返済できなければ品物を失う
各デメリットについて、詳しくみていきましょう。
1つ目|品物の査定金額次第では少額しか借りることができない
質入れでは、最初に品物の査定を行い借りられる金額が決まります。
もし価値が低く査定金額が低い場合、融資を受けられる金額が少額になるケースがあるのです。
融資金額については、最低1,000円からに設定されている質屋が多く、1,000円未満の価値しかない品物では質入れすらできません。
2つ目|お金を返済できなければ品物を失う
質入れの場合、借りたお金を返済できない場合は品物を失ってしまいます。
どれだけ大切なものであっても、返済できない限りは質流れしてしまうのです。
催促や取り立てが発生しない+メリットがある反面、品物を失ってしまうことを理解して利用することが重要です。
質入れを利用するステップ

質入れを利用する場合、以下の6つのステップで取引を進めます。
利用する質屋を選定する
来店して査定を受ける
本人確認を実施する
質札を発行
現金を受け取る
期日までに返済するか延長・質流れとするかを決める
各ステップについて、詳しく解説します。
ステップ1|利用する質屋を選定する
最初のステップで、利用する質屋を決定します。
質屋によって、質料が異なると同時に査定金額もまちまちです。
さらに、質入れ可能な品物ついても異なるので、自分が質入れしたい品物を取り扱っており、より高く査定してくれる質屋を選定しましょう。
ステップ2|来店して査定を受ける
質入れを希望する質屋を決めたら、品物を持参して来店した上で査定を受けます。
査定を受ける前には、品物を綺麗にしてより高く評価してもらえるように準備しましょう。
鑑定は、プロの鑑定士が実施する場合が多く適切に評価してもらえます。
また、査定は無料で受けることができ、仮に価値が低く質入れできない場合でも費用は請求されません。
査定が終わり次第、結果が伝えられます。
もし納得いかない場合、断って他の質屋で改めて査定を受けることが可能です。
また、複数の質屋から査定を受けて、最適な質屋を選定することもできます。
査定の結果に満足いく場合、正式に質入れを依頼します。
ステップ3|本人確認を実施する

質屋によって異なるものの、査定を受ける前もしくは査定後に正式に質入れを依頼するタイミングで、本人確認が実施されます。
本人確認とは、以下の書類のいずれかを提示して本人であるかを確認することです。
・運転免許証
・運転経歴証明書
・マイナンバーカード
・身体障害者手帳
・特別永住者証明書
本人が確認できれば、特に審査などは行われずに質入れの手続きが進行します。
ステップ4|質札を発行
質入れすることが決まったら、品物を質屋に渡します。
すると、「質札」と呼ばれるものが渡されます。
「質札」とは、質入れした品物に対して預り証として質屋が出す札のことです。
質札には、以下の内容が記載されているケースが多いです。
融資金額
預けた品物名
契約者の名前
1ヶ月の質料(利息)
流質れ期限
流質れ期限が、質預かりを利用する場合の返済期限となるので、しっかりと確認して返済が遅れないように注意しましょう。
ステップ5|現金を受け取る

通常、質札と同時に査定時に伝えられた金額を現金として受け取れます。
買取と異なり、あくまでも借りているお金でありいずれは返済が必要となるものです。
その点を踏まえて、返済計画を立てておく必要があります。
ステップ6|期日までに返済するか延長・質流れとするかを決める
質入れの場合、通常3ヶ月の期限が設定されており、期限前に元金と質料を合わせて返済するか、延長するのかを決めます。
延長する場合、質料を収める必要がある点には注意が必要です。
もし期限内に返済が難しく、延長もしない場合はその時点で質流れとなります。
基本的に、事前に期限の連絡は無く気づかないうちに質流れになるケースもあるので注意しましょう。
まとめ|質入れは気軽にお金を借りられる方法としておすすめ

質入れは、他の借入方法と異なり気軽にお金を借りることができる方法としておすすめです。
もし品物を再び取り戻したい場合、返済すれば自分のものとして手元に戻ってきます。
しかし、査定額次第では低い金額しか借りられない場合もあります。
本記事で紹介したメリットとデメリットを理解して、質入れの利用可否を検討してみてはいかがでしょうか?
